うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

能力主義とスクールカースト、打倒するには「体育」の廃止から

 能力主義について、第二弾。
maoukpp.hatenablog.jp
 スクールカーストについても以前書いた。何歳になっても、高校生までの暗い体験というのは影を落とす。
maoukpp.hatenablog.jp
 この二つは密接に結びついているというかほぼイコールである。サンデルは能力主義是正のために「大学入試のくじ引き」を具体案として挙げているが、もし日本人だったら日本の学校教育について言及したはずである。授業時間以外にも異常に拘束時間が長い、全体主義的な教育を。
 全員参加の組体操、マラソン大会、運動会の行進・ダンス、合唱大会…とにかく日本の教育は苦手な人間まで「全員参加」させる。これによって下手な、足を引っ張る人間は笑われ、スクールカーストができいじめの温床になる。音楽や美術(図工)も実力が露骨に出るが、特にやばいのが体育だ。
 大人の社会を変えたかったら、まずは子供からだ。なぜかというと、学校教育はコントロールが効く。家庭や私企業に入り込むのは人権とかの問題がある。そんな過激な教育政策も人権が? だまらっしゃい。サンデルの共通善をなめるな。
 そこで既に述べた全員参加系行事、教科としては体育、さらに部活を廃止する。部活はあってもいいと思うかもしれないが、放課後の練習というのは特に屋外は目に付く。そこでカッコイイ姿など見せられてみろ、あっという間にカーストが出来上がる。なので廃止だ。異論は認めない。今でもクラブチームで活動している子供は多いが、全て外部に委ねる。体育教師は全員失業だ。外部チームなどで指導をかんばるしかない。吹奏楽部のようなグレーな部活があるので、文化部も同様だ。全廃。せいぜい同好会レベル、序列のできるコンクールや大会は全て廃止。

 この政策がもし案として上がれば、ネット民は喝采するだろう。体育が嫌いな人間の集まりなのだから。能力主義が根絶されれば男の「生きづらさ」もなくなるので、メンズリブなどは解散だ。ほぼ存在意義がない。ネットの非モテ論なども霧散する。女子も能力主義選別をやめ、モテ人気は分散し、公平な恋愛市場ができる。もちろん男も容姿で選り好みしてはいけない。学生のうちから、妥協していく能力が重要である。
 勉強の実力だけであれば、順位やテストの点数を公表しない限り序列は見えないし、そもそも勉強はスクールカーストの要因としては弱い。もちろん能力主義撲滅社会なのだから、勉強ができない人間をバカにしたりいじめてはいけない。
 かくして諸悪の根源、スクールカーストは根絶された。素晴らしいユートピアではないか。来世はこういう社会がいい。

 ……え? 勉強だけでカーストができて自分がおいしい思いがしたい? 成績上位者から好きな女子と付き合える権利をあてがえ? なんということを言うんだ! そんな本音を語ってはいけない!