うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

「陰キャ営業」は信じるな、本物の陰キャは社会で成功できはしない

 最近、「陰キャ営業」というワードが気になっている。ネット検索だと「陰キャによる営業職」が多く出てきて、なかなか厳しいのだがそのニュアンスではない。声優やアイドル、youtuber(その他ネットの人間)などに多い、やたらと「学生時代はぼっちだった、いじめられてた、引きこもり同然だった」とかアピールするアレである。
 そんな中、2/1の『アメトーーク』「根が明るい芸人」はたいへん興味深かった(1週間はTVerで見れるので気になる人はぜひ)。
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 要約すると、今のお笑い界は「ネガティブ系」「センス系」が主流であり、陽キャはセンスない、軽い人間と思われる、ナメられやすいという苦労があるのだそうだ。なるほど、たしかに芸人の世界はそうだ。養成所では陽キャが多いが、プロになるにつれて淘汰されていくのだという。アメトーークでは実際これまで「人見知り芸人」「中学イケてない芸人」といった企画がブレイクしていた。オードリー若林あたりがその象徴だろうが、ここ10年くらい、ネガティブキャラがウケる時代なのだ。
 これは芸人だけではない。ネット民は特にだが、陰キャ営業をした方が一般にウケるという市場なのだ。そもそもガチの陽キャ、ウェイ系のパリピなど1割もいないのだから、嫌悪されるのは当然だ。しかし、どこからが陰キャなのかという定義はとても怪しい。誰だってインドア趣味はあるし、初対面の人と会話するのは緊張するだろう。程度問題でしかない。休日にアイドルのDVDを家で見てたら陰キャか? そんなわけはない。別に陰キャ非モテでもない。大勢の宴会は苦手かもしれないが、必ず飲み会が嫌いというわけでもない。

 インターネットの人は特に、陰キャでなければならないみたいな風潮がある。まふまふさんやadoさんといった「歌い手」上がりの歌手にもそんなキャラが多いが、正直この辺はもう疑った方がいい。「普通レベルの人が陰キャを名乗っている」現実があるのだ。アルファツイッタラーレベルならまだあり得ると思うが、芸能界で成功するような人間は断じて陰キャではない。大勢の人と関わる以上、コミュ力が必須だからだ。仮に学生時代はそうでも、発達が障害していただけで今はもう陰キャではない「普通」なのだ。
 要は普通の人=庶民派アピールしたい、あるいは賢く見られたい、頭脳派、技巧派、知将タイプだとアピールしたいが、IQや学歴や資格などを公表してもただのマウント、支持は得られない。そこで陰キャ営業をするのではないか。陰キャだから頭がいいわけではないのだが。
 そして、今話題の伊東純也も陰キャで有名だったという。恐ろしいことに、アスリートまで陰キャ営業する時代なのだ。積極的・自発的な営業でないにしても、そういういじられキャラをやっていたようだ。これも疑わしい。あんな金髪でイケメンで運動神経のいい陰キャがいるかっ!(ファッションには興味がないか、あっても怖くて金髪になどできないのが陰キャだ)。
 繰り返すが、一人行動が好きだったり、インドア趣味がある人=陰キャではない。陰キャというワードが濫用されている。日本語の乱れだ。けしからん。有名人の陰キャは、ほぼ全て嘘である、というのが今回の主張である。異論は認めない。私のような売れないブロガーこそが、真の陰キャなのである。陰キャ営業などする必要がなく陰キャ認知される人間こそが、本物の陰キャだ。