うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

安心してください、名作ですよ―シレン6は初代の味、シリーズ完全復活

 風来のシレンシリーズ、個人的には一度滅んだゲームシリーズだったのだがこの度復活を遂げた。発売前にこの二つの記事を読んで、今回は期待できる。そして『ポケダンDX』のデキがよかったので、大丈夫なのではないかという予感があった。その予感は的中した。
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 これまで私がプレイしたのは初代、GB、2、4だが一番やり込んだのは初代で、続編がずっと初代を超えられないのが不満だった。さらにものすごく期待した初代リメイクの「DS」(2006年)のデキの悪さ、そして4(2010年)で間違った方向に行き、完全に見放したのだった。

 そんな中、2020年のポケダンDXは相当、Switchのゲームでは歴代最長やり込んだ(プロフィールのプレイ記録では「200時間以上」)。「もはや本家を超えた」とポケダンの続編をずっと待っていたが、今回の6なら納得というか、今となっては満足している。ポケダンDXの記事でも書いているが、このブログのタイトルはもちろん、シレンのあのモンスターからである。
maoukpp.hatenablog.jp

 冒頭の2記事にも書いてあるが、改めて今回のいいところを列挙していこう。

4・5の癌だった「夜」システム、さらに道具「封印」廃止

 とても嬉しい。個人的には道具の「呪い」(使用不能)も好きではない(初期で呪われていると、使用不能アイテムがたまっていくのがストレス)が、封印がなくなっただけでもだいぶいい。装備の封印などストレスしかなく、これを導入した人間はセンスがない。その極地が「夜」システムを全体(本編+フィールドダンジョン)に導入したことだが。

初代の「肉」、モンスター変身機能の復活

 今回は「桃まん」を食べることにより変身する。Aボタンで通常攻撃、ZLボタンで特技使用、変身状態でも罠にはかかる(浮遊系を除く)。専用ダンジョン「桃まんダンジョン」もあり面白い(既にクリアした)。ちなみに壁抜け系は壁にいる間ダメージを食らうので完全無敵ではなくなった(満腹度が減るポケダンDXのゴーストタイプに近い)が、これは強すぎたのでいい調整と言えよう。

ゲーム内図鑑機能(手帳)による情報アクセスが快適

 アイテムやモンスターはもちろん、ダンジョンのモンスター出現フロアマップまである(アイテムは識別、モンスターは一度戦わないと登録されないが)。いちいち攻略サイトを見なくていい。よそのゲームもこれを見習ってほしい。

振り向き(Yボタン)時のライン表示といった細かい便利機能、豊富な設定項目

 これも快適なプレイを約束する。イベント消化も地図や車屋の行き先に表示される「!」マークを追っていけばいいので楽。いちいち攻略サイトを見なくていい。

3Dになったが動作はサクサク、ロード時間もほぼゼロ

 2以来の3Dだが全く問題ない。おそらくポケダンDXの経験が大きいと思われる(元々快適だったが)。シレンやモンスターの攻撃モーションもひじょうに早い。長めなのはオヤジ戦車系の砲撃くらいで、罠を食らうにしてもすべてが早い。筆者の環境はSwich Lite、DL版。一般的にDL版の方が動作は速く、容量は2GBいかないのでDL版がおすすめ。
 3Dになったことで落ちているアイテムや罠が若干見づらかったり、ダンジョンによっては背景が凝っていると隅のモンスターが若干見づらかったりはするが、これは慣れの問題だろう。

泥棒の楽しさは健在

 今回は泥棒後、階段付近に確実に盗賊番が4人も配置されるようで、厳しいが対策はある。さらに特殊な対策をした店もあるとか……セキュリティは厳しい時代だ、悪くないだろう。ちなみに町(中継地点)の店はコマンド式なので泥棒はできない。今思うと初代は本当に泥棒天国だったw

その他仕様面

 最初敵が全体的に強いと感じたが、今回はHPの自然回復が多いので逃げ回って回復する戦術がより重要。本編は旅仲間がいればクリアは容易、旅仲間もレベルが上がっていくので、初代のように最後まで連れて行くのが困難&敵にレベルアップされてピンチということにならない。復活の草はドロップで出やすい上、店での値段も安い。

もっと不思議のダンジョン

 本編クリア後、魃(ばつ)の砂丘→水龍の洞窟クリア(共にボス戦あり)で最終ダンジョンが解放される。この二つのダンジョンはストーリー的には本編のアフターストーリーなので、最終ダンジョン解放条件になってるのもまあわからんではない。ちなみに水龍の洞窟、「装備や投擲が使えない代わりに特技4つ」って完全にポケダンである。今作では固定だが、この4つの特技(わざ)を入れ替えられるのがポケダンというゲーム。
 まだ少ししかプレイしてないが、マイナスアイテムが多くなりこれぞ最終という感じ。クリアしたらまた追記する→別記事。
maoukpp.hatenablog.jp

システム周り

 不満点はほぼないが、ポケダンDXであった自動移動はほしかった(旧「iダッシュ」の「便利ダッシュ(ZR+Lスティック)」は可能だが完全自動ではない)。それと風来番付がなくなってしまった(5まではあった模様。なおクリア時のベストスコアは保存される)のは地味だが劣化(ローグライクの冒険の本筋ではないが)。欠点や要望は本当にそれくらいしかない。ある意味でレビュワー泣かせである。

まとめ

 というわけで、一度でもこのシリーズにハマった人は文句のないデキなので購入しよう。初心者がどうかは知らない。人を選ぶジャンルだし、ポケダンのようなライト層にも両対応した作品ではないからだ。ともあれ14年ぶりの完全新作、子供や若い世代にもこのジャンルの楽しさをつないでくれたことに感謝したい。