うたうポリゴン

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匿名ネット論客の不倫スキャンダルは、成立しない争いでは?

 名前は伏せるが、ある匿名の男性ネット論客がW不倫、それも子持ちというスキャンダルが上がってきた。暴露された男性は弁護士を使い、民事訴訟の構えである。が、そもそもの話として。
 匿名の人間の不倫=既婚かどうかってどうやって証明するんだろうか。相手方女性がそうだというのは、関係がこじれたあとのMeToo的暴露ならわかる。ただ、問題は暴露された男性側。その女性がチャットなどで「俺も既婚子持ちなんだよ」と男性に言われたとしよう。しかしそれは、カミングアウトした女性に対し、その場を盛り下げないための嘘とも取れる。第三者が戸籍や保険証などを見ることはできない。まして子持ちかどうかなど身元が割れてない限り、証明の術がない。Twitterやブログなどで、あらかじめ本人が既婚だと言っていればまだしも(それも単なるキャラ付けの嘘かもしれないが)、オープンにしていない情報が正だと外野が証明するのは事実上不可能。
 芸能人の不倫が盛り上がるのは、まず既婚であること・子持ちであることが周知の事実であるから。結婚時点で大きく報道されたり、既婚者であるとメディアの前で公言していればそれが嘘であることはまずない。だから、そういう男性が奥さん以外の女性と交際していれば問題となるのだ。
 なので匿名の人間の場合、奥さん本人の証言でもなければ、つまり夫のTwitterアカウントを知っていなければ証言もしようがない。だがTwitterを浮気に使う夫が、奥さんに自分のアカウントを教えるだろうか。普段から生活感を出さないツイートをしていれば、奥さんにバレることもまずないだろう。

 私もデマによる誹謗中傷は受けたことがあるが、これはあくまで「迷惑DM」である。議論で意見が対立したことを「迷惑」かどうかは主観なので、なんとでも言えてしまうところが厄介だった。かえすがえす主張するが、この件にセクハラ・性的なニュアンスは一切ないのにそう解釈されるような言い方がきわめて悪質だった。
maoukpp.hatenablog.jp
 だが、不倫となれば話は変わってくる。一方的な讒言には無理が出てくる。仮にそれが事実だとしても、夫側がそれを自白する必要はないので暴露・告発側がそれを証明する必要がある。そんなことできるだろうか。法廷での偽証は罪になるが、反対尋問でもそんなことは答える必要がないだろう。悪用すればいろんな情報が引き出せてしまうのだから。

 つまり、単なる恋愛スキャンダルならば成立するが、「匿名垢が不倫=既婚者であるかどうか」は、婚約詐欺のような刑事事件にでもならない限りは成立しない。個人のプライバシーだからだ。なので本件の暴露・告発側は筋の悪いことをやっているなという印象である。なんとか本名と身元を特定し、探偵雇って調べるしかない。別に男性ネット論客を擁護するわけではないが、こういうことを突然私が言われたら相当困惑すると思うし、泣き寝入りするか、弁護士雇って闘うしかないだろうとも思う。
 Twitterのスペースなどから仲良くなって関係した後、その後こじれた相手から暴露されることはネット論客なら覚悟しないといけない。同じことがあっても普通の人間なら、暴露する価値もないというか相手にされない。余談というか妬みだが、私なんかツイキャスがゼロリスナーで絶えず打ち切りの危機にあるんだぞ。羨ましい限りだ。俺で恋愛スキャンダルの練習しろ。