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大魔王バーンはロン・ベルクに魔甲拳を作らせるべきだった―『ダイ大』新アニメ完結に寄せて

 こんな考察はとっくにされてるだろうと思ったら、ググってもヒットしなかったので記事にしてみる。まず、『ダイの大冒険』新アニメは素晴らしいクオリティのまま無事完結を迎え、その業績を讃えたい。旧アニメは途中で終わってしまったので、ようやく映像化で完結を迎えることができた。
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 さて、本記事の本題は大魔王バーン。彼の敗因は戦略的にはいくつか指摘できるだろうが、戦術レベルで考えると、装備=丸腰だったと言える。ダイにはロン・ベルクの力作「ダイの剣」があったが、バーンには何もなかった。この差が、勝敗を決した。
 彼は老バーン形態の光魔の杖で満足せず、真バーン形態での装備を用意すべきだった。ロン・ベルクに魔甲拳のようなものを作らせればよかった。バーンは格闘と魔法、魔力と闘気で戦うスタイルだから刃物武器は不要としても、最強の肉体()ゆえにディフェンスを怠った。防具があればダイとの戦いで片腕を失うことも、心臓を一つ失うこともなかったかもしれない。

 真バーン形態に「魔力→物理」変換の光魔の杖はたしかに不要だが、動きやすいよう腕や拳につけるタイプの魔力増幅装置あるいは闘気増幅装置をつけて戦えばさらに強かっただろうに。特に防具は重要で、ロン・ベルクの鎧シリーズでは電撃(=ダイ戦ではライデインストラッシュ)には無力だが、それ以外には優秀なのでこれをつけない手はない。まあ生身で自分より強い敵など存在しないとわかりきっていれば、いちいち武器防具を装備するのは面倒だし、重い。

 強すぎるがゆえの驕り、強敵とは戦い慣れていない経験不足。それがバーンの破滅につながったのではないか。もっともこれを言い出すと、ダイもロン・ベルク製防具をつければカイザーフェニックスを防げた(せめて軽減できた)可能性が高い。ある意味では、お互いにセキュリティの甘い戦いだったと言える。