うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

おもしろさに殺されないために~声なき者へのネット社会論(ケポ書房 2022)

序章「私は右でも左でもない、普通の日本人だ」

第1章 おもしろい世界

1 陣営の衝突

無数にある二項対立
セレクティブ・エネミー
誤った用法の「友敵理論」
反差別界隈の危険性
どの陣営にもクズはいる
冷笑!嘲笑!サイバスター

2 アルティメット・ファニネス

おもしろさ&読みやすさが全て
アカウント凍結を避けるテクニック
負の感情を煽るだけの論者は麻薬の売人以下
月額noteで稼いでタワマンに住む男

3 通知のミサイル

パチンコの中毒性
凶器となりうる数字
恫喝DMを暴露されたベストセラー作家

4 情報過多の時代

ググってもまともな情報が出てこない
歪んだGAFAは幾つもの禁忌の翼
俺で情報検索の練習しろ

5 ノンポリで中道なリアリスト

自分以外は全て「過激」な思想
謝罪や訂正は絶対にしない病

6 アンチリベラリズムの奇形的進化

姥捨て山と女をあてがえ論
ポエミーな弱者男性論
専業主婦を叩く専業主婦
強姦未遂の慰謝料5万円主張→判決110万でボロ負けした弁護士

第2章 インターネットの階級社会

1 ネット上の「キャンセル・カルチャー」

アルファに逆らうとネットリンチされ抹殺される
「女性に迷惑DM」という風説で干された男
最初からキャンセル・カルチャーされている弱者

2 界隈という名のホモソーシャル

「ゆるい連帯」の嘘
ボスの言うことは絶対
ナメられたら終わり
リアルで活動する団体の黒幕にいる、ネットの界隈ボス
客の悪口DMが漏洩して謹慎した男

3 共依存を増幅する音声配信

ツイキャスからTwitterスペースへ
敵対陣営者のスペースまで聴いてしまう依存者
自分のフォロワーとよく喧嘩する生きづらい男

4 インターネットも権威主義

アルファはエリート職かつ高学歴ばかり
社会学者叩きは鉄板
魂のエフラン

第3章 匿名個人が面白くて楽しいインターネットの終わり

1 加速するルッキズム

ネット上も「リア充」が強い時代
若い美女はイージーモード?
「非リア充」でネットにも居場所がない真の弱者

2 企業化するyoutuber

個人では不可能な作業量とスピード
ドル箱コンテンツに群がり、工業製品化する動画コンテンツ
若者はなぜTikTok支持なのか

3 独裁者化するインフルエンサー

常に「敵」が必要
逆らう者はすべて殺す「誹謗中傷」の濫訴
「天才弁護士」の暗躍

第4章 ループする議題

1 男女論

今日もパートナーへの愚痴から女叩き・男叩き
本来の意味でない「表現の自由」戦争
AED議論の不毛さ
机上の空論なフェミニズム
思想と呼べたものではないアンチフェミニズム

2 親ガチャ=文化資本=実家が太い

ワードが変わっても中身は常に同じ
努力できる才能
毒親育ちアピールの裏にあるもの

3 学歴・受験、教科・教育論

未だにセンター試験の話をする大人
古文、微積三角関数大好きマンvs親を殺された人
「もっと学校で教えろ」は常に自分の得意・専門分野
性教育を手厚くすればすべて解決すると思ってるフェミニスト
性行為を実習すべきと主張した本物の非モテ

4 年収1000万はXX論

小金持ちの苦悩vsそんなの知らん
煽り文句として絶妙な金額
実は1000万以上稼いでいるがダンマリの人たち
サイゼリヤ論争も年収論の延長

5 若者・老害

逃げていいvs無責任の不毛論
飲み会はなぜ楽しいのか
加齢による発達

第5章 「おもしろい」から降りる

1 「おもしろい」ことが言えなかった人たち

是々非々・程度問題で、常に自分で考える
陣営・界隈に深入りしない
ネット民に媚びない

2 まっとうに生きる

ネット言論は生産性がない
特に男女論からは「距離を置く」
基本無料プレイの罠
訴訟リスクが高まるだけのTwitter
勝者と敗者に祝福を

※ある書籍が「目次だけで何が書いてあるかわかる」と評されていて、見てみたら実際その通りでとても面白かったので、今回はあえて「目次だけ」の記事で本文はない。やってみてわかったが、内容は私の持論がほとんどなので、今まで私の記事を読んできた人ならだいたい内容が想像つくだろう。その意味では「階層別の細かい目次だけで内容が想像がつく」こと自体は、ある程度仕方がない=逆にその著者のことがよくわかっているファン(またはアンチ)と言える。
 ちなみに最初の方は章・見出しタイトルも元ネタを再現したが、途中からはほぼオリジナル(=投げた)である。