うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

「陰キャ営業」は信じるな、本物の陰キャは社会で成功できはしない

 最近、「陰キャ営業」というワードが気になっている。ネット検索だと「陰キャによる営業職」が多く出てきて、なかなか厳しいのだがそのニュアンスではない。声優やアイドル、youtuber(その他ネットの人間)などに多い、やたらと「学生時代はぼっちだった、いじめられてた、引きこもり同然だった」とかアピールするアレである。
 そんな中、2/1の『アメトーーク』「根が明るい芸人」はたいへん興味深かった(1週間はTVerで見れるので気になる人はぜひ)。
news.mynavi.jp
 要約すると、今のお笑い界は「ネガティブ系」「センス系」が主流であり、陽キャはセンスない、軽い人間と思われる、ナメられやすいという苦労があるのだそうだ。なるほど、たしかに芸人の世界はそうだ。養成所では陽キャが多いが、プロになるにつれて淘汰されていくのだという。アメトーークでは実際これまで「人見知り芸人」「中学イケてない芸人」といった企画がブレイクしていた。オードリー若林あたりがその象徴だろうが、ここ10年くらい、ネガティブキャラがウケる時代なのだ。
 これは芸人だけではない。ネット民は特にだが、陰キャ営業をした方が一般にウケるという市場なのだ。そもそもガチの陽キャ、ウェイ系のパリピなど1割もいないのだから、嫌悪されるのは当然だ。しかし、どこからが陰キャなのかという定義はとても怪しい。誰だってインドア趣味はあるし、初対面の人と会話するのは緊張するだろう。程度問題でしかない。休日にアイドルのDVDを家で見てたら陰キャか? そんなわけはない。別に陰キャ非モテでもない。大勢の宴会は苦手かもしれないが、必ず飲み会が嫌いというわけでもない。

 インターネットの人は特に、陰キャでなければならないみたいな風潮がある。まふまふさんやadoさんといった「歌い手」上がりの歌手にもそんなキャラが多いが、正直この辺はもう疑った方がいい。「普通レベルの人が陰キャを名乗っている」現実があるのだ。アルファツイッタラーレベルならまだあり得ると思うが、芸能界で成功するような人間は断じて陰キャではない。大勢の人と関わる以上、コミュ力が必須だからだ。仮に学生時代はそうでも、発達が障害していただけで今はもう陰キャではない「普通」なのだ。
 要は普通の人=庶民派アピールしたい、あるいは賢く見られたい、頭脳派、技巧派、知将タイプだとアピールしたいが、IQや学歴や資格などを公表してもただのマウント、支持は得られない。そこで陰キャ営業をするのではないか。陰キャだから頭がいいわけではないのだが。
 そして、今話題の伊東純也も陰キャで有名だったという。恐ろしいことに、アスリートまで陰キャ営業する時代なのだ。積極的・自発的な営業でないにしても、そういういじられキャラをやっていたようだ。これも疑わしい。あんな金髪でイケメンで運動神経のいい陰キャがいるかっ!(ファッションには興味がないか、あっても怖くて金髪になどできないのが陰キャだ)。
 繰り返すが、一人行動が好きだったり、インドア趣味がある人=陰キャではない。陰キャというワードが濫用されている。日本語の乱れだ。けしからん。有名人の陰キャは、ほぼ全て嘘である、というのが今回の主張である。異論は認めない。私のような売れないブロガーこそが、真の陰キャなのである。陰キャ営業などする必要がなく陰キャ認知される人間こそが、本物の陰キャだ。

安心してください、名作ですよ―シレン6は初代の味、シリーズ完全復活

 風来のシレンシリーズ、個人的には一度滅んだゲームシリーズだったのだがこの度復活を遂げた。発売前にこの二つの記事を読んで、今回は期待できる。そして『ポケダンDX』のデキがよかったので、大丈夫なのではないかという予感があった。その予感は的中した。
www.4gamer.netwww.famitsu.com

 これまで私がプレイしたのは初代、GB、2、4だが一番やり込んだのは初代で、続編がずっと初代を超えられないのが不満だった。さらにものすごく期待した初代リメイクの「DS」(2006年)のデキの悪さ、そして4(2010年)で間違った方向に行き、完全に見放したのだった。

 そんな中、2020年のポケダンDXは相当、Switchのゲームでは歴代最長やり込んだ(プロフィールのプレイ記録では「200時間以上」)。「もはや本家を超えた」とポケダンの続編をずっと待っていたが、今回の6なら納得というか、今となっては満足している。ポケダンDXの記事でも書いているが、このブログのタイトルはもちろん、シレンのあのモンスターからである。
maoukpp.hatenablog.jp

 冒頭の2記事にも書いてあるが、改めて今回のいいところを列挙していこう。

4・5の癌だった「夜」システム、さらに道具「封印」廃止

 とても嬉しい。個人的には道具の「呪い」(使用不能)も好きではない(初期で呪われていると、使用不能アイテムがたまっていくのがストレス)が、封印がなくなっただけでもだいぶいい。装備の封印などストレスしかなく、これを導入した人間はセンスがない。その極地が「夜」システムを全体(本編+フィールドダンジョン)に導入したことだが。

初代の「肉」、モンスター変身機能の復活

 今回は「桃まん」を食べることにより変身する。Aボタンで通常攻撃、ZLボタンで特技使用、変身状態でも罠にはかかる(浮遊系を除く)。専用ダンジョン「桃まんダンジョン」もあり面白い(既にクリアした)。ちなみに壁抜け系は壁にいる間ダメージを食らうので完全無敵ではなくなった(満腹度が減るポケダンDXのゴーストタイプに近い)が、これは強すぎたのでいい調整と言えよう。

ゲーム内図鑑機能(手帳)による情報アクセスが快適

 アイテムやモンスターはもちろん、ダンジョンのモンスター出現フロアマップまである(アイテムは識別、モンスターは一度戦わないと登録されないが)。いちいち攻略サイトを見なくていい。よそのゲームもこれを見習ってほしい。

振り向き(Yボタン)時のライン表示といった細かい便利機能、豊富な設定項目

 これも快適なプレイを約束する。イベント消化も地図や車屋の行き先に表示される「!」マークを追っていけばいいので楽。いちいち攻略サイトを見なくていい。

3Dになったが動作はサクサク、ロード時間もほぼゼロ

 2以来の3Dだが全く問題ない。おそらくポケダンDXの経験が大きいと思われる(元々快適だったが)。シレンやモンスターの攻撃モーションもひじょうに早い。長めなのはオヤジ戦車系の砲撃くらいで、罠を食らうにしてもすべてが早い。筆者の環境はSwich Lite、DL版。一般的にDL版の方が動作は速く、容量は2GBいかないのでDL版がおすすめ。
 3Dになったことで落ちているアイテムや罠が若干見づらかったり、ダンジョンによっては背景が凝っていると隅のモンスターが若干見づらかったりはするが、これは慣れの問題だろう。

泥棒の楽しさは健在

 今回は泥棒後、階段付近に確実に盗賊番が4人も配置されるようで、厳しいが対策はある。さらに特殊な対策をした店もあるとか……セキュリティは厳しい時代だ、悪くないだろう。ちなみに町(中継地点)の店はコマンド式なので泥棒はできない。今思うと初代は本当に泥棒天国だったw

その他仕様面

 最初敵が全体的に強いと感じたが、今回はHPの自然回復が多いので逃げ回って回復する戦術がより重要。本編は旅仲間がいればクリアは容易、旅仲間もレベルが上がっていくので、初代のように最後まで連れて行くのが困難&敵にレベルアップされてピンチということにならない。復活の草はドロップで出やすい上、店での値段も安い。

もっと不思議のダンジョン

 本編クリア後、魃(ばつ)の砂丘→水龍の洞窟クリア(共にボス戦あり)で最終ダンジョンが解放される。この二つのダンジョンはストーリー的には本編のアフターストーリーなので、最終ダンジョン解放条件になってるのもまあわからんではない。ちなみに水龍の洞窟、「装備や投擲が使えない代わりに特技4つ」って完全にポケダンである。今作では固定だが、この4つの特技(わざ)を入れ替えられるのがポケダンというゲーム。
 まだ少ししかプレイしてないが、マイナスアイテムが多くなりこれぞ最終という感じ。クリアしたらまた追記する(別記事になるかも)。

システム周り

 不満点はほぼないが、ポケダンDXであった自動移動はほしかった(旧「iダッシュ」の「便利ダッシュ(ZR+Lスティック)」は可能だが完全自動ではない)。それと風来番付がなくなってしまった(5まではあった模様。なおクリア時のベストスコアは保存される)のは地味だが劣化(ローグライクの冒険の本筋ではないが)。欠点や要望は本当にそれくらいしかない。ある意味でレビュワー泣かせである。

まとめ

 というわけで、一度でもこのシリーズにハマった人は文句のないデキなので購入しよう。初心者がどうかは知らない。人を選ぶジャンルだし、ポケダンのようなライト層にも両対応した作品ではないからだ。ともあれ14年ぶりの完全新作、子供や若い世代にもこのジャンルの楽しさをつないでくれたことに感謝したい。

松本人志問題が中高年男性に投げかけるもの

 松本・吉本帝国という一つの時代が終わろうとしている。ジャニーズのような崩壊はしないが、吉本以外も含む芸人たちが平氏のように権勢をふるった、「どの時間のテレビも芸人ばかり」という時代(象徴的なのがTBS系朝の『ラヴィット!』)は終わるのではないか。
 松本・吉本に対して厳しめのコメントをした同年代以上の大御所系、古舘伊知郎上沼恵美子西川のりおトミーズ雅和田アキ子ホリプロコムに対して)はさすがだった。一方、この状況に耐えきれずに松本を擁護してしまった今田耕司小藪千豊ブラマヨ吉田、オズワルド伊藤、チュートリアル福田、ハイヒールリンゴなどの芸人は評判を落とした。

 たいへんよくまとまった記事で、私も賛同するところだ。
gendai.media
 ちなみにというか完全に余談だが私のスタンスを一応書くと、昔は松本人志ダウンタウンが好きで90年代はテレビをよく見ていたが、坊主頭にしたあたりであまり興味がなくなった。その後特にアンチ化したわけではないが、近年のワイドナショーTwitterでの炎上は残念に思っていた。とはいえ、このネット時代に「子供・若い時好きだった著名人の本性を知ってしまいがっかりする」というのはよくあることで、深く気にしたことはない。

 さて、論点が多すぎて散らかりがちなこの問題、私は「ホモソ」と「趣味」の問題から紐解いてみたい。まずはホモソ。これまで書いてきたものは以下。
maoukpp.hatenablog.jpmaoukpp.hatenablog.jp
「ホモソ」はよくフェミニズムの文脈で、レイプ集団のようなイメージで批判されがちだが、元々はそんなことはなく、男女も関係ない。「大人になっても続く学校・クラス内のグループ」のようなものと思えばいい。で、良性のホモソは別に問題にならないが、今回のような「醜悪なホモソ」が世間的には問題になる。文春記事が100%とは言わないが、複数女性の証言、東京・大阪・福岡で飲み会という点から常習性と組織性は間違いのないところだろう。松本以外で名前が出ているのがスピードワゴン小沢、パンクブーブー黒瀬、たむらけんじ、あとは放送作家が一人、さらにクロスバー直撃・渡邊。この松本グループがホモソであるのは明らかだ。
 お笑い芸人というのは元来縦社会で、ホモソ要素が強い。吉本芸人だけでなく、芸人同士で「芸歴=同期か先輩後輩かを異常に気にする」のはテレビでもよく見る光景だ。外野からすれば「そんなことはカメラの前じゃない、裏でやってくれよ」と思うのだが。そんな芸人ホモソの最も醜悪な部分が今、クローズアップされている。

news.yahoo.co.jp
 延焼というか、松本人志とは無関係の外周部にまで告発が及んでいる。芸人全体のイメージが、大きく低下しているのだ。かつては暴露系エピソードトークで仲間内でネタにして笑いを取ってきたことも、完全にアウトになる。

 松本人志が女好きというのは、昔から知ってる人間からすればおなじみだった。が、この事件の第一報を聞いた時、私は「既婚・50代になってもまだそんなことをしていたのか」と驚いた。   
 松本のように金や名声を得た人間は特殊で、一般人がこんな飲み会をやることはない。だが、「これといった趣味のない人間の末路」という意味では、実は一般人にも無関係とは言えないのだ。特に男性は。
「趣味」問題については以下で書いてきた。
maoukpp.hatenablog.jpmaoukpp.hatenablog.jp
 趣味はやはりあったほうがいいんだなとしみじみ感じる。上記記事では批判的に書いているが、それでも「女遊び」よりはマシである。いや、女遊び云々よりもその「遊び方」がまずいというのは既に上沼恵美子が指摘した通り。
 人間、教養や品格が大事であり、何よりも趣味を持つことが大切。自分が所属しているホモソが醜悪なものになっていないか? という視点は忘れずにいたい。中高年男性は孤独になりやすくそこに生きづらさがあるが、「孤独の方がマシ」な生き方もあるだろう。
 私は、醜悪なホモソを作ったりそこにメンバーとして参加して楽しくやるよりかは、誇り高い孤独でありたい。松本人志の現状を見て、そんなことをぼんやりと思っている。

Adoはノブレス・オブリージュを果たすべき

 12/2の日テレ音楽特番で、Adoが出演した。「影DIO状態」と個人的には呼んでいるが、シルエットでのステージだったようだ(わざわざ差をつけることは不義理になるので、紅白も同様と思われる)。
news.yahoo.co.jp
 上記の記事では好意的に評されているが、私は、この記事はそうではない。
 Adoについては過去、noteで言及したことがあるが、今回は音楽的な話ではないのでこちらのブログになる。
note.com
 ノブレス・オブリージュ、という言葉がある。最近Adoとこのワードを強く連想するようになった。Adoほどの歌手が顔出しをしないことで、芸能史に埋もれていくのはもったいない。
 デビューがネット動画で、顔出ししない「歌い手」も、売れていくとライブなどで顔出し解禁になることが多い。特に10代のうちは顔出しなしも仕方ないと思える。が、Adoはもう成人、20歳を超えている。別の意味でのプロ意識を持ってほしい。
 Adoは間違いなく令和という時代を飾り、後世に残るボーカリストである。冒頭の記事ではGReeeeNの例が紹介されているが、GReeeeN程度のアーティストに私は顔出しを要求することはない。声優崩れの、よくわからないVTuberも同様だ。だがAdoはそうではない。古い世代で言うと、美空ひばりクラスの存在だと思っている(もちろん、実力は比較にならないほどAdoが上。時代に比例してレベルが上がるのでそこの優劣に意味はないが)。
 冒頭の記事によるとAdoはこれまでもライブは行っていて、今回テレビにも出たことから人前に出たくない、トーク・MCができないというわけでもないようだ(声のみでバラエティ番組に出ていたこともある)。ならば、そろそろ姿を晒すべきだ。Adoにはその義務がある。大きなお世話だ? その通りである。あくまで外野の意見に過ぎない。しかしそれを表明する自由は誰にでもある。

 サングラスを常用している歌手はこれまでもいたし、これをもっと発展させた覆面ファッションの進化も待たれる。以下の記事(小説)では未来社会は匿名需要が上がっていると予想してそういうファッションを入れたが、早く実現してほしい。
note.com
 いっそのことAdo自らプロデュースして「Adoグラス」を作ったら、グッズとしても売れると思う。眼鏡メーカーは大チャンスである。ぜひとも、ファッションにも変革を起こしてほしい。

ハライチ岩井のロリ婚で一番損をしたのは池崎である

 この件です。衝撃の結婚発表から1週間がたった。
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 まず書き手の立場を明確にしておくと、私は、ハライチというコンビ芸人が好きである。ラジオを聴いていた時期があるし、平日お昼はフジ『ぽかぽか』を見ていることが多い。
 よく知らない人のために一応説明すると岩井は近年『ゴットタン』『あちこちオードリー』などで毒舌キャラとして活躍していて、澤部とのコンビ格差も縮まりつつあった。さらに『ぽかぽか』でコンビでMCとなり、もはや「腐り芸人」キャラは卒業か残念、というくらい仕事が順調だった。

 改めて、ラジオ(radikoで1週間聴けると思っていたが、18日で終了。。)での岩井本人の言い分なので全てが正確でない可能性はあるが時系列にまとめてみる。太字がキモいポイント。

  1. 岩井、奥森氏が13歳の時に『おはスタ』共演で出会う(曜日は別、同じだったのは池崎)
  2. 数年して奥森氏卒業後、池崎と3人(?)で会うようになる(昼間、車で移動、実家まで送り届ける)
  3. 奥森氏は岩井が大好きだったが、岩井は「成人までは二人では会わない」と拒絶。ここで岩井の認識は成人=20歳
  4. 奥森氏、18歳になったので岩井に「成人しました」とアピール。岩井、18歳で成人だと驚くも、じゃあ宣言しちゃったしと付き合い出す
  5. 岩井、交際がバレた時にどうしようかと考える。別れるか結婚しかない、しかし結婚は自分から言えないところ、逆プロポーズされる
  6. 文春突撃され、結婚発表

 イジリという名の火の手も既に上がっている。今後テレビがどうするかが見もの。
www.youtube.com

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 この動画内でインタビューされた19歳女性も言っていたが、「19歳で出会ったのならともかく、13歳の出会いがキモい」はまさにその通り。

 さて、今回はただのまとめ記事ではなく、一つの分析をしようというのが主題である。岩井は今後芸人としてかなり苦しい立ち位置になる(これまでの芸風・キャラ的に)が、それも覚悟の上だろう。当人二人は幸せ満開である。相方・澤部もまあ、長年独身だった岩井が結婚ということで祝福していることだろう。近しい関係者も同様だ。
 だが、上記のキモいポイントに挙げた池崎。彼は岩井とは事務所も同じ同期であり(大卒なので年齢は上)親友と言っていい存在。本来ならただ祝福するだけだったのだが、この件のキモさに直接関係してしまっている。「ワタナベの芸人二人(しかも独身)が、中高生の女子タレントを連れ回している」という事実が、絶妙にキモい。
 しかし、どんなにキモがられようが岩井はもう結婚したので関係ない。別にモテる必要性はないのだ。しかし池崎は依然独身である(恋人がいるという報道もあるが)。結果、ただの独身のキモいおじさんが爆誕してしまった。池崎の場合、子供向けの芸風や動物番組をやっている都合、損しかないだろう。
 池崎は二人に利用されたのだ。「好きな人に近づくためにその友達から攻める」という定石通りに、奥森氏が池崎とつながる(池崎から声をかけたとは考えにくい)。岩井も、「池崎を経由、かつ同行しているから」という理由で奥森氏と会うようになる。こうして謎の三角貿易が始まった。岩井のガードが固かったので、奥森氏としては想定以上に長く続くことになる。

 そもそも、繰り返しになるが最初から「子供と大人二人が会う」という行動がキモい。『おはスタ』のような子供番組、大人に女子をアテンドしているだけなので、キャスティングを大人は既婚子持ち縛りにするとか考えた方がいい。
 上記ラジオyoutubeでみなみかわが「『おはスタ』に出る芸人なら俺が一番安全」と言っていた。実は愛妻家で子供を大事にしているみなみかわ(しかもモテないであろうこともより安全)、人は見た目や芸風と一致しないものである。そしてそれは岩井も大いにそうなのであった。

銀英伝が参戦するスパロボにありがちなこと

 掲示板やTogetterのタイトルのようだが、個人の記事である。
 もう20年くらい妄想しているが、いっこうに実現しないので、あえて「もうマンネリ化している」というテイで書いてみる。
 銀英伝について過去に書いたのはこれだが、本記事と直接関連はない。
maoukpp.hatenablog.jp

序盤での「キルヒアイス(バルバロッサ)を撃墜する」が熟練度稼ぎ・隠し要素フラグの条件

 まだ戦力が整っていない状態でキルヒアイスを倒すのが大変。いかにもありそうな熟練度稼ぎ。

キルヒアイス生存ルートのフラグが面倒

 なぜか敵キャラの生存ルートをこちら側ががんばらなくてはならず、かつそのフラグが複雑で面倒。毎回ファンはこれに悪戦苦闘するのである。

方陣営の嫌われ者が必ず「トリューニヒト派」で、敵組織ともつながるトリューニヒト

 三輪長官その他、「味方の嫌われ者」というのがスパロボでの醍醐味となっているが、確実にトリューニヒトとつながりがある。ティターンズなどの軍人、文官その他もろもろ。さらに敵ともつながるトリューニヒトは、「私はなんでも利用します」という台詞の列挙にいろんな敵組織やその人物がつけられる。

ミッターマイヤーが加速、ミュラーが鉄壁を使用

 初期作品以外では精神コマンドを敵キャラが使用する演出が多くなっているが、絶対にある演出がこの二つ。銀英伝のキャラはそれぞれ立っているので精神コマンドが容易に想像がつくが、敵キャラである帝国陣はここでしか見れない。ビッテンフェルトは攻撃的なコマンドしかないに決まってる。鉄壁使用中のミュラーを撃墜するやり込み動画があるとかないとか……。

コロニーレーザージェネシスなどの大量破壊兵器フェザーン経由

 テロや戦争などで「フェザーンが一枚噛んでいる」という展開はいろいろできそうだが、一番多いのがこのパターン。百鬼帝国など地球の地下勢力の魔物たちともフェザーンは仲良くしている。

ルビンスキー、ド・ヴィリエがオリジナルメカに搭乗

 原作では死に様があっけなかったこの二人、スパロボではメカに乗り派手に散ってもらいたい。ゲーム的には「パイロット能力は激弱だが、機体が鬼強い」という性能で。

艦内戦で活躍する人外キャラたち

 Gガンダムパイロットや勇者王、テッカマンなどのSSサイズ最強キャラたちが活躍する。敵キャラにもいないと一方的な虐殺()になってしまうので注意が必要。

いろんな大人キャラに可愛がられるユリアン

 モビルスーツその他、なんでも乗れそうな勢いで可愛がられるが、残念ながら初期作品以外のスパロボで乗せ替えは不可能。マリューやミサトにも気に入られる(声優ネタ)。

いろんなキャラをナンパしまくるが全くモテないポプラン

 見出しで終わっているが、ラインハルトなどの帝国側イケメンはモテているみたいな対比があるとより面白い。

フォークとアムロのからみ

 声優ネタはいろいろできそうだが、フォークとアムロは定番ネタ。アムロにボロクソ言われる。

嫌われ役のオーベルシュタイン

 原作通りではあるが、敵とはいえラインハルトを憎まれ役にできない都合上、帝国軍の非人道的だったり悪辣な作戦はすべてオーベルシュタインの仕業にする必要がある。

改名されるものの原作以上に活躍する地球教

 スパロボにおいては地球は人類の首都であり、銀英伝の状況とは違うので改名されてしまうが、地上勢力の一つとして暗躍するし色々とおいしい。Wガンダムのキャラが潜入してたりする。

原作以上に大規模な救国軍事同盟

 他作品のキャラも参加し、地球圏内の内戦として大いに盛り上がる。グリーンヒル議長にもオリジナルメカに乗ってもらおう。

 いかがだったろうか。まだまだ出てきそうなのでこっそり加筆するかもしれない。ブログコメントやツイート、トゥートの返信に書いてもらうのも歓迎。

ANGEL WHISPERは90年代の風を感じる良作ノベルゲー【追記】『人形の傷跡』

本編

 Switchで最近出たリメイク作品ANGEL WHISPERを買ってクリアした。ゲーム概要とあらすじは公式サイトよりわかりやすいこちらを参照。一言で言えばSFミステリ。
www.4gamer.net
 以前記事を書いたこの作品と同じ制作なので、テキストはまず間違いないだろうという信頼があった(実際そこは不満なし)。物語に引き込む音楽も相変わらず秀逸。余談だが本作の主人公の名前「由島(ゆうしま)」は、『千里の棋譜』では架空の地名として登場する。
maoukpp.hatenablog.jp
 1998年という時代設定はこのゲームのオリジナルが元々そのあたりの時期に作られたからだが(世紀末のノストラダムス、人類滅亡説を題材にしている)、今となってはそれが懐かしい味がしてすごくいい。どちらかと言えば、この時代を知っている中年向け。話のテーマが現代でもそのまま通用するところがすごい。
 システム周りで『千里の棋譜』との違いは、マップ移動と選択肢連打のアドベンチャー要素が強いのでゲーム感は強め。ヒント機能があるので詰まることはないが、PCゲームの名残でやたらとキーボード入力が多い(ひらがな、カタカナ、英字で判定されるので要注意)。正直面倒なだけでこの辺は微妙。入力ワードも難しかったりするが、どうしてもの時は公式サイトにヒントもとい解答も載っている。
 アドベンチャーではあるが、シナリオ分岐は一切なし(バッドエンドもない)のノベルゲーと言っていい造り。声は一切なしだが気にならない。声優がしゃべるPVで勘違いをしないように(厳密には現代編エピローグで一部声あり)。
 操作性で一番の問題点が、ひとシーン終わってマップ画面に戻る時のロード時間。これが3秒から5秒くらいあり気になる。音楽も途切れるので、長い時はフリーズしたのかと思ってしまうし、単純にテンポが悪く没入感をそぐ。もう少しなんとかならなかったのか。慣れるしかない。マップ画面のカーソル選択が上下キーしかできないのも変だが、これはタッチパネルで直タッチするようにすれば慣れた。
 杉下右京的に細かいことを言うと、主人公の部屋(の背景画像)は4:3のディスプレイとテレビがありちゃんと90年代なのだが、その他の部屋やPC操作画面が明らかにおかしい。薄型のワイドテレビやMacBookiMacらしきマシンが映り込んでおり、「この時代にそんなのねえだろ」ってなる。ちなみにこれは現代編エピローグでも使い回しで、逆に現代だけなら問題なかったのだが。
 話の筋は悲劇的で、好き嫌いだけで言えば正直好みではないがさすがのクオリティ。主人公たち5人のチーム「スパイラル・ゲームズ」のゲーム開発者としての活躍がもっと見たかったなあ。それだけ冒頭のつかみはバッチリなのだった。

 キャラデザはイマドキになっており、皆魅力的。以下、女性キャラの寸評。
 受付の小清水ちゃん、主人公が新しい職場で出会う「受付のオネーチャン」という職種自体が時代を感じる。最初はモブ的なキャラかと思ったら実はかなりメイン格でした。外注スタッフとも仲良くしてくれる気さくさが魅力で、可愛い。攻略したい。
 ライターの奈々ちゃん、主人公の大学時代からの友人。ゲームでは本筋と言ってもいいオカルト情報担当。俺でメインヒロインの練習しろというか、普通の話ならこの子がメインヒロインな雰囲気。「友達から恋人へ」な王道展開を期待させる。攻略したい。
 サウンド担当の百合ちゃん、主人公のチームメンバー。コナンの灰原的というか、虚無・不思議キャラで初対面から意味深なことを言ってくる典型的なサブヒロイン。彼女が作ったテイでBGMが流れる演出もいい。ヴィジュアルが一番タイプ。攻略したい。
 看護師の高見沢ちゃん。なぜか医師でなく看護師の彼女がゲームでは医療情報担当。脇役と言えば脇役なのだが、存在感は強い。誠実な仕事ぶりにも好感が持てる。攻略したい。入院したい。
 主人公の彼女、咲子はイマイチ影が薄い。ゲームに限らずフィクションで主人公が最初から恋人持ちの場合、不遇になりがち。浮気しまくりのヤリチンに覚醒する主人公が見たかったが、残念ながらそういう展開はない。現代編エピローグやPVに出てくる娘は母親である彼女に似ているそうだ。現代で親子同時に攻略……変態プレイか。

 ボリュームは10h行かないくらいで、話も1本のみ(本編クリア後に現代編エピローグが解放されるが短い)。ギャラリーや回想といったおまけ要素は一切なし。発売直後になぜかセールをやっていたが、定価でも1500円なのでとてもお手軽。秋の夜長にどうぞ。

【追記】『人形の傷跡』

 セール中だったので余勢を駆って、『人形の傷跡』もプレイした。これでChild-Dreamノベルゲー三部作(現在手に入るもの、私が勝手にそう呼んでいるだけ)完結。この作品は現代かつ、人が死ぬタイプのミステリである。
 システム周りはANGEL WHISPERとほぼ同じでマップ画面の移動があるが、こちらはロード時間は気にならない。選択肢はあるがそこまで多くなくADV要素は強くない。ホラーな作風なので、選択肢を間違えると容赦なく殺される→やり直しというプレイスタイル。本編5hいかない程度、映画一本で収まりそうな尺。クリア後に4+1の「ザッピング」編が解放されるが短い。
 こちらもオリジナルは90年代なのだが、題材がうーんちょっと古いというか、今となっては手垢にまみれてるな……という印象。叙述トリック的展開もすぐ予想がついてしまった。私は元々ホラー作品を楽しむ趣味はない(怖がらせようとする演出の度に笑ってしまうタイプ)が、正直たいして怖くもないのでホラー好き向けでもないだろう。登場人物に愛着や思い入れができる前にいきなり死んだり話そのものが終わるので、「間」の大切さを改めて知る。ホラー的にも、初対面同然の人間が死んでも怖さがない。
 Switch Liteでプレイしたこともあるだろうが、文字が小さい(フォントも白枠に黒字で見づらいか)せいで読みづらい。眼が辛い。短く終わる作品でよかったと言える。
 3作レビューをやってきてなかなか操作性が満点にならないが、「読ませる」テキストの実力はたいしたもの。Child-Dream先生の次回作にご期待ください。