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『ポケダンDX』レビュー②:本編その後&もっと不思議のダンジョン

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 画像は特にこの記事と関係ないが、謎のキャンプ屋プクリン(ちなみにコンプリートするとこのくだりは見れなくなってしまうので注意。なおプクリンだまはコンプリートしてたら役立たずかと思いきや、そのフロアだけ仲間になってくれる機能が)。
 この記事の続きです。
maoukpp.hatenablog.jp
 こちらのレビュー記事もおすすめ。
tokyo.whatsin.jp

アフターストーリー

 本編で一応世界は救ったのだが、まだ完結していないアフターストーリーが残っていた。それがものすごく感動的で、素晴らしかった。総プレイ時間34hで「ゲンガー編」まで消化。本編だけだとやや短いが、これで一般的なRPGのプレイ時間となった。
 主人公&パートナーは選択制なので、ゲンガーとサーナイトが、本作で一番印象に残るポケモンだろう。不思議のダンジョンでこんなに感動させられるとは思わなかった。任天堂恐るべし…。
 以下二つのリンクはネタバレ注意。まず本編ED。
https://mutsukilog.com/pokedandx16/mutsukilog.com
 こちらがアフターストーリー(ちなみに旧作の記事なので攻略難易度は変わってて、リメイク版では難しくない)。
http://torogamer.fc2web.com/game/omoi.ketumatu.htm

不思議のダンジョン」のシステム上オートセーブ、元々ストーリーは一度しか見ることができない。エンディング直前以外にも名場面用に、セーブデータを残しておくことができない。感動的なのに、1回しか見れないところが切ない。探せば動画も上がっているので、今回ばかりはやむを得ない。だって見れないんだもの(これからクリアする人は、スクショやボタン長押しで動画撮りましょう)。

 おまけコンテンツとして、公式になんとゲンガーたち「イジワルズ」の結成秘話が(ゲーム本編にはないオリジナル動画)。
www.youtube.com

 さらに、サントラのようなもの。よくよく考えたら、音楽もよかった。
www.pokemon.co.jp

 DLCで追加ストーリー、ダンジョンがあったら絶対買ってしまうなあ。いい意味で、完全にやられた。というかストーリー回想モード入れてくださいよ…。

もっと不思議のダンジョン

 ゲーマーとしては「不思議のダンジョン」における本編は前座、地区予選。いわゆる「もっと不思議のダンジョン」のデキはどうか。過去の私が『ポケダンDX』でもっとも知りたかったことは、ここである(後述)。
 本作では

  • レベル・ステータス初期値(レベルは初期値が5)
  • アイテム持ち込みなし
  • わざ初期値
  • わざのセットも初期値(4つより多ければランダム)

 で、パーティーは連れて行ける「幸せの塔」と、それもできない「清らかな森」が「もっと不思議のダンジョン」に相当する。正直、この二つ以外のクリア後ダンジョンにはあまり興味がない。

 前回のレビューでも書いたが、本作ではポケモン集めはあくまでファンサービスであり、「いろんなポケモンを使いこなす」はやりにくい。
 なぜなら、ステータス成長アイテムの存在があるからだ。主人公&パートナー中心に注ぎ込んでいくと、それ以外の仲間がどうしても弱い。本編クリア後はパーティーを自由に編成できる(主人公&パートナーを外すことができる)が、結局ほぼ固定だった。結果、わざの強化も偏る。

 が、「もっと不思議のダンジョン」では前述の通り全て初期値で条件が平等になるので、どのポケモンでも気楽に使うことができる。これは思わぬ副産物だった。
 重要になってくるのは、初期習得含むレベルで覚えるわざとなる。ステータスに差はないので、必ずしも進化後のポケモンがいいとは限らないのが面白いところ。ダンジョン攻略のために、仲間を探したり進化させたりすることになる。

 未識別アイテムはないし、「清らかな森」でも道中の敵を倒して仲間は増やせる。難易度は選択ポケモン次第だが総じて「初代シレン」ほどではなく、かと言ってぬるすぎるというほどでもないという感触(後述)。全体的にリメイク前の旧作(DS/GBA)よりは簡単になっているので、「もっと不思議のダンジョン」も同様と思われる。
 何度も死にまくって、そのうちクリアしてやろう。不思議のダンジョンファンとしては、ここからが本番だ。

初代シレン 「フェイの最終問題」との比較【10/28追記】

 だいぶ勝手がわかってきたので、追記。最初「強キャラ使えば楽なんでしょ?」と思っていたら甘かった。いかなる強キャラを使おうとステータスは同じだし、わざは4つだし、相性からは逃れられない。
 不満を述べているようだが、違う。とても歯ごたえがあっていい。ずっとこういう「もっと不思議」がやりたかったのだ。本編を含めると、子供からゲーマーまでオールレンジを対象とした、実に優秀なゲームだ。

アイテムは全て識別済み

 マイナスアイテムはなく、その点で序盤は楽。

アイテムスロットが足りない

 スロットは48と一見多いようだが、食料、PP回復、復活系だけでかなり圧迫する。救助隊ランクを最上位のグレートマスターまで上げれば56に拡張されるが、道のりは遠い。

装備は腕輪相当の一つのみ、攻撃防御はほとんど強化できない

 ポケダンでは「れんけつ」が合成に近いが燃費が悪くなるデメリットがあり、レベルアップ・成長アイテム以外ステータスの強化はできない。盾の代わりに「とくせい」「すごわざ」のパッシブスキルがあるが、これもステータス固定上昇はない。

ドロップ時点で使用不可能なアイテムがある

「せんたくだま」が全く出ないと詰む。シレン初代でもアイテムが呪われることはあったが、ドロップ時点で呪われていることがあるのはシリーズが進んでから。

食料事情が厳しい

 操作キャラしか腹が減らないため、3人PTでは気にならないが「清らかな森」ではきつい。さらに前述の通り使用不能のリンゴだったりする。「すごわざ」で対処もできるが、その分戦闘面が犠牲になる。

復活のタネ、プチ復活のタネは出やすい

 唯一と言っていい簡単になった点。しかしもろもろ難しくなってるのでトータルではあまり‥。

壺がないことで大幅に戦術が変わる

 保存の壺:食料を敵・罠ともにガードできない(おとりのタネがあれば可能)し、前述の通りアイテムスロットの拡張もできない。
 変化の壺:いらないアイテムを再生産できない。
 背中の壺:回復手段が乏しい。
 合成の壺:杖に相当する「えだ」の回数は自然に合成される(最大40)が、装備の強化はできない。
 分裂・強化の壺:前述の通り強化不能。増殖も不能
 倉庫の壺に関しては、「はいたつだま」が相当する。

泥棒は困難

「もっと不思議」でようやく泥棒する動機も出てくるが、かなり困難。序盤の遊びとしてやるのがいい。本編と違って宝箱とわざマシンは店売却行きなので、そこそこ金は稼げる。

毒のダメージが40とえげつない

 50ターン後とはいえスタート直後に罠にかかり、即死もありうる。序盤で回復アイテムもないと、急いで階段を降りるしか対策がない。これは本編も同様だが3人PTなので全滅はしないし、HPが低い期間は限られる。

1Fから敵は状態異常、アイテム破壊(食料・タネ系のみ)をしてくる

 その他、フロア数の割にレベルが高い、単純にステータスの高い敵も存在する。

投擲アイテムがキャッチされる(銀のハリ以外)、拾われる、投げてくる

 ポケダンでは本編との大きな違い。投擲アイテムは、眠っている相手への先制攻撃にしか使えない。当然、PP節約もできない。投擲強化の「すごわざ」もあるが…。なお『シレン』では貴重品だった銀の矢は、ポケダンではドロップで普通に入手可能。

倒した敵がランダムで仲間になる

 ポケダンでのメリットだがそもそもソロではしんどい強敵が多く、あまり相殺はされてない。
 わざは習得範囲内から4つ、すごわざは持っているかランダムなので、ドロップアイテムだけでなく仲間についても運が大きく、重要(後述)。

自然ダメージを受ける天気

 序盤は特に、HPの低い仲間殺し。

HPはレベルアップだけではなかなか上がらない

 オレン・ドーピング頼み。序盤でオレンが二つ三つ出ないとかなりきつい。

敵もわざは4種類、何を使ってくるかは体感で覚えるしかない

 初見だとつらい。敵の特殊能力は基本的に一つだけだった『シレン』より高度になっている。

「相性」を把握する必要がある

 これも学んでいくしかない。使用キャラによって苦手な敵は変わるが必ず存在するし、一撃死もありうる。攻撃時はZLボタンでターゲットとの相性が表示されるが、問題はディフェンス。

シレンにはなかった強アイテム(11/2追記)

 HPがえのえだ:ピンチの時、タイマンなら逆転できるしパーティーでない仲間に使用する方法もあり、面白いアイテム。
 ガイドのえだ:「ひかりのたま」がなくても階段の場所だけがわかる、ありそうでなかったアイテム。長いダンジョンの即降りがはかどる。
 ほういのえだ:タイマンで不利な状況でも、仲間が多ければ楽勝。
 しばり・てきしばりのたま:前者の部屋だけでも強力だが、後者はフロアの敵すべてを行動不能にする。バクスイなどの状態異常はわざやとくせいで対策してくる敵もいるが、これは鉄板。フロア即降りにも大いに役立つ。店を出たターンさえしのげれば泥棒もはかどる。
 いちげきのたま:モンスターハウス御用達。

清らかな森クリア記録:オオタチ【10/31追記】

 10/30に「清らかな森」をクリアした。Switch Liteを毎日充電するくらいやり込んでいたとはいえ、こんなに早くクリアできるとは思わなかった。47Fあたりまで一度だけ行ったが、以降は完全に初見でのクリアだった。

 一言で言うとすごわざ「したしみやすい」+「てだすけ」(レベル17)の勝利。やはり仲間(1人パーティーなので最大7人)が重要だった。序盤のタマタマ、中盤22Fあたりのレディバは攻略記事でもよく言われるところ(レディバは頑張って倒したのに仲間にならず。。)だが、とにかく仲間の力を借りるのが重要。
 完全に運次第だが、仲間の「すごわざ」にも大いに助けられた。特に投擲が当たるようになる「なげわざじまん」。仲間は失ってまた増やしての繰り返しだったが、ゼロになることはほぼなかった。仲間が倒れた時は、基本的に見捨てる。「みなふっかつだま」はほとんど拾えなかった。仲間をすぐに補充できるのが「したしみやすい」の威力である。
 仲間の攻撃を強化できる「てだすけ」、これは自分は強化できないので、ますます仲間に戦わせる運用になったのも結果的に良かった。
こうそくいどう」は自分+仲間なのでこれも運用しやすい。移動速度アップ系、終盤の逃げにはたしかに役立つがすぐ切れるし、4つしかないわざ、特に初期わざとしては微妙かもしれない。終盤、PPの心配がなくなれば連発できるしたしかに強力ではあるのだが。

 攻撃面がイマイチなオオタチにとって、わざマシンきあいだま」(射程4で高威力)を早めに拾えたことは運が良かった。格闘わざは終盤で活躍する。どのタイプ、わざにも活躍できるフロアと苦手なフロアがある。選択ポケモンによって大きく視点が変わるので、奥が深い。まさに「1000回遊べるゲーム」の名の通り。わざマシンを拾えるか運次第だが、「ぶんまわす」はおそらく唯一の2マス周囲技なのでとても優秀(1マス周囲技は射程が微妙すぎるので、2マスがもっと多くてもよかったんじゃ…)。
 苦手な攻撃が少ない(格闘のみ)ノーマルタイプというのも良かった。ほとんど遭遇しなかった気がする。パルシェンでは電撃系に何度も殺されていたので。「みず・こおり」タイプのパルシェンは、というより複合タイプは基本的に弱点が多い(耐性も増えるが、ハイリスクハイリターンである)。攻撃よりも防御・生存が命のポケダン「もっと不思議」においては耐性もないが弱点も少ない、バランスの取れたノーマルタイプ(複合ではない)が最強?
www.pokemon.co.jp
 わざだけなら「てだすけ」を初期で持ち、さらに「ねがいごと」で回復もできるラティアスがおすすめ(地面わざを無効化する特性「ふゆう」も優秀)。「ドラゴン・エスパー」タイプの弱点具合はやってみないとわからないが…。一方オオタチは特性がぱっとしないのだが、タイプがものすごく優秀なのだった。また、レベルも上がりやすい。

 装備は本編でも大活躍した「みきりハチマキ」、初めて拾った「ともだちリボン」を使い分け(HPが減ったり、仲間が満員かつすごわざも十分ならみきり)。
 85Fあたりで、仲間も減りアイテムも徐々に無くなってきて死の予感がしたが、全体回復「ミルクのみ」を持つミルタンクさんが頼もしすぎた。
 99Fは「てきしばりだま」を使って終了。余っていたら最後に使おう。

 旧作のwikiだが、参考になる。敵の出現フロアは概ね同じ。
wikiwiki.jp

幸せの塔、願いの洞窟クリア記録【11/7追記】

パーティーオオタチ(したしみやすい)、パルシェン(つうろひっちゅう)、タマタマ(はんぶんのこす)※カッコ内はすごわざ
 幸せの塔はすぐにクリアできた。20代フロアで2、3回死んだが、最初から3人+すごわざ3つは強力で、序盤で全滅ということがまずない。
 オオタチの運用は「清らかな森」と同じ。遠距離技が少なく防御が安定しているし、フロア移動後に「てだすけ」を使う都合メインで操作する(CPUに任せると敵が出現した時しか使ってくれない)。「パルシェン+れんぞくひっちゅう」が攻略情報ではおなじみだが、つうろひっちゅうの方が汎用性が高い。特にハイドロポンプが強力。たまたまDXグミガチャで引いたのがこちらだったが、結果的に満足している。
 そんなつうろひっちゅうは強力で、連続技に限らずオオタチ、タマタマのわざも大いに強化される。「はんぶんのこす」はリンゴだけなら競合のすごわざとくらべて微妙だが、PP回復と復活も残ってくれるので汎用性が高い。とはいえそれでも強力なわざはPPが少ないので、どうしても不足しがち。CPUパーティーキャラのわざ、特に遠距離系はOFFにしないとどんどん使ってしまうので運用が難しい。
 たしかに清らかな森よりは簡単だがそれはガチガチの布陣にしたからで、メンツ次第で難易度調整ができ奥が深そうだ。

 続けて番外編として、アイテムは持ち込み可能な「願いの洞窟」。初回でクリア。パーティーは幸せの塔から3人目だけ変え、トゲキッス(ちゆりょくじまん)にした。
 ボス戦(ジラーチ)があるので、99Fも頑張ってからの全滅は絶対に避けたい。結果的にみなむてきだま一つで倒せたがパーティー外の仲間は一人しか残らなかったので、けっこうプレッシャーがあった。
 みなむてきだま、みなこうげきだまを二つ三つずつは必須。案の定というか、一つしか持たなかったサブ装備みとおしメガネは罠でダメになった。。あと大活躍するガイドのえだは最大の40にしておきたい(私は20くらいだった)。それ以外は装備と定番系、ぎんのハリ、てきしばりだま、えだは「しばり」と「しのぎ」があればいい。
 全体回復系わざを持たない限り回復手段が乏しいので「ちゆりょくじまん」はありがたかった。強敵と戦ったあとや、特に爆発罠は仲間も巻き込むので。メインキャラはもちろん、メイン画面にHPが表示されないパーティー外仲間を失うリスクも減る。
 トゲキッスその他が持つわざ「ゴッドバード」は優秀だが溜めタイプなので、意外と邪魔になる曲面(CPUに通路で使われると移動ができない)も多かったので要注意である。
 20F過ぎに登場するチャーレムが清らかな森、幸せの塔の強敵とくらべても異常に強い。まともに戦ってはいけない、アイテムを惜しみなく使おう。最難関ポイントで、この数フロアさえ突破できればそこまで難しくない。なのでここまでは即降りせず、真面目に探索してレベルを上げた方がいい。終盤はガイドのえだの数だけ即降りするのみ、60Fまで行ければ安心。

 難易度は願いの洞窟<幸せの塔<清らかな森なので、完全にやる順番が逆だったが、改めて難易度の幅も広く、優秀なゲームだった。リメイクとはいえ、間違いなくゲーム史に残る名作である。Switchを持て余しているなら絶対にやるべき。

追記:セーブデータを消さずにやり直すには

 既に紹介したアフターストーリーの記事から引用するか迷ったのだが、やろう(ややネタバレ注意)。

なんらかの失敗は、後の努力でとりかえすチャンスがあります。
しかし、どんなに努力しても、
時として、絶対にとりかえすことができない「もの」も、
世の中には、存在している。これが、現実というものです。


おそらく、下は小学校の低学年の児童から、あらゆる年代のプレイヤーがひろく楽しんでいると思われるゲームの中に、ずいぶんと「重い」テーマが提示されていました。

 改めて感動的な一節である。この文章だけでも泣けてくるではないか。
 このシーンのゲンガーの台詞に「そして、たくさんの時間も過ぎていった。」とあるが、おそらく「古くから伝わるおとぎ話」のキュウコン伝説は、ニンゲンの時間とポケモンの時間が違うからではないでしょうか。
 おそらく、ニンゲンにとっての10年20年が過ぎていったことは、ポケモン世界では10倍くらいの時間。それが、「古い伝説」となっていたのではないか。そう思わずにはいられません。

 さて本作、セーブデータは一つだけ。前述の通りストーリーは一度しか見れない上、セーブデータを消さずにやり直すこともできない。。なんて鬼畜な仕様なんだ!

 もしかして、これこそがポケダンDXキュウコン伝説なのか?

 などと思ったが、抜け道はあった。本作に限らずSwitchのゲームはユーザーでセーブデータが分けられている。であれば、手段は一つ。
 ユーザーを追加すればいい。ニンテンドーアカウントと紐付けなくてもユーザーは追加できる。だから、大切なデータを消さずに本作にセーブデータを追加することは、できる。
 Switchユーザーにとっては当たり前のことだったかもしれない。私は1年くらいのニワカだったので、もしやと思って調べてわかった。役に立てば幸いである。