うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

テレワーク時代こそ「住」が重要

 先日、5年ぶりに引越しをした。元々人生で片手で数えるくらいしか引っ越しをしてなく(子供時代はゼロ)、自分の中ではかなり大きなプロジェクトだった。金もかかるが、気力・行動力が何よりもいる。物件探しからちょうど1ヶ月で終えたが、めちゃくちゃ忙しかった。逆に仕事がテレワークの今だからできたことだ。
 不動産屋はもちろんポケダンDXでおなじみプクリン不動産…としたかったが残念ながらこの世界には存在しないので、普通の(?)不動産屋にお世話になった。
 不動産屋、買い物、役所などコロナ禍の状況下でかなりアクティブに動き回り、感染リスクは確実に上がっていた。が、もう1年半。そんなことを言っていたらいつまでも引越しができないので断行した。都内23区内の移動で場所は大きくは変わらないが、家賃を上げ、広く便利な場所にするステップアップが今回の引越しの狙いだった。

粛清の嵐吹くこんまりメソッド

 引越しでは毎度おなじみのDVD、音楽CD、ゲーム、本、漫画処分のためのブックオフなのだが、今回は漫画と音楽CDをほぼ全部処分した。時代は変わった。漫画は電子書籍、音楽は配信やサブスクで聴ける。これでかなり荷物を減らすことができた。活字の本、特に文庫・新書はサイズが小さいので侮りがちだが、読み返さないものは容赦なく売り飛ばす。PC周りのCD-Rなどいらない円盤も多かったので全て処分。合計ダンボール(小)で4つは捨てた。
 衣類・鞄・靴も無駄なものが多かった。シーズン中に一度も着ないものは不用である。特に冬物衣類がかさばる。それ以外もこんまりメソッド、「ときめかない」物を捨てまくった。靴は夏のサンダル、スーツ用の革靴入れて5足だけになった(やりすぎ感はあるが、どうせまた増えるので)。合計、ダンボール(大)で2つくらい。スーツ・ワイシャツも「1枚あればいい」時代が確定すれば、もっと捨てたい。
 荷物整理もだんだんとジャッジが辛くなり、最初の審査では通った物もあとで、引越しの直前になってやっぱり捨てるとなった物が結構あった。2次面接、最終面接と進んでいく就活のようだった。
 本類も衣類もざっくり半減させることができ、部屋がさらに広くなった。ありがとう、こんまり先生。部屋の広さだけなら、片付けだけでよかったかもしれない。だが引越しというきっかけがなければ、ここまでできなかっただろう。
 この血の粛清はまさに過去との訣別で、今回かなり厳しく選別したので自分と向き合うきっかけにもなった。片付け・収納意識に目覚めたので、今後は荷物が増えたとしても快適に暮らせるはずである。これまではデッドスペースや死角が多く、収納下手芸人だった。

イマドキのテレビはすごい

 引越しは家電を買い替えるきっかけになる。モデルにもよるがイマドキのテレビは外付けHDD録画対応、無線LAN対応、アマプラをはじめとして、各種ネット動画サービスに対応している。PCに寄ってきたというか、立派な情報家電だ。もはや「テレビに出ている人」という定義だと芸能人だけではなくなる。イマドキの子供はそういう認識なんだろう。
 単純に薄いし、めちゃくちゃ軽い。液晶テレビはかなり進化していた。地デジ完全移行から10年、多くの人はその少し前に買っているはずなので、一度も買い替えていない人はいい時期だ。テレビに限らず、10年経ったら家電は買い換えよう。冷蔵庫と掃除機も新調したが、進化を感じる。家電以外では椅子も。久々に物欲が爆発して楽しかった。

快適なテレワークのために

 これまで、仕事のために引っ越すとすれば通勤時間を減らすため。都内で働くのであれば都心に近く、さらに駅近の物件がよかった。
 それが変わった。将来的にも出社は週1,2だろう。利便性を求めると結局駅近にはなってしまうが、場所はそこまで関係ない。自分の好きな場所に住みやすくなった。
 フル出勤の場合、平日10時間は家を空ける。10/24*5/7=50/168 なので全体の1/3弱である。ひとり暮らしで家賃を払うのがバカバカしくなってくるレベルだ。それがテレワークだとほぼずっと家。多少高い家賃を払ってでも、快適な生活環境を手に入れる価値は十分にある。逆にテレワークだと、昼食用に家の近所の飲食店や弁当屋が重要である。
 この状況で家具・家電が売れているという。今まで衣食住で言うと食にしか金を使わない男だったが、今回で「住」の重要性に気づいた。快適な生活空間こそ、今の私に必要だったのだ。決断するまで多少迷ったが、引越しをして本当によかった。あとは騒音など、隣人トラブルがないことを祈るばかりだ。