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『鬼滅の刃』沼の鬼徹底考察—鬼のグルメ、人間に味の個体差はあるのか

鬼滅の刃』全体の評価は後日やるます。
 アニメ6話(円盤3巻)を見て衝撃を受けた。『鬼滅』の世界では鬼は人間を食べるのだが、16歳の娘ばかりを狙って食べる鬼が登場した。特に名前は設定されておらず、ネットでは「沼の鬼」「沼鬼」と呼称される。
 曰く、

「早く食わないと刻一刻と味が落ちる」
「女どもはあれ以上生きていると醜く不味くなる」

 最低すぎてカッコイイww ロリコンインセル鬼ww と私はゲラゲラ笑ってしまった(本編のシリアスな空気を無視して)。
 こういう最低な、変態野郎が成敗されるのがエンタメの王道である。インセルなどがなぜこの鬼を崇拝対象として持ち出さないのかわからない。あっさりやられるから?(実際には「オタク」ではなく、『鬼滅』など見てもいないのだろう)。

 さて、我が国の判例でも、殺人は殺人でも女子供ばかりを狙って殺したら、より重い刑罰になる。人間の命は厳密には平等ではない。それを異常に憎悪するバカも多いが、そういう社会規範は存在する。存在するからこそ、この悪役は引き立つのだ(作者もそれをわかってやっている)。中年男性が一番美味しいのなら、彼はそうしていたかもしれない(鬼にとっては人間は圧倒的に弱いので、難易度は同じ)。

 問題は、性的嗜好の有無だ。単なるグルメかもしれない。つまり鬼の中の山岡さん、そのうち調理法にもこだわったかもしれない。
 羊肉ではラムとマトンは区別されるし、前者の方がクセがなく一般的に人気。仔牛肉は高級食材である。なのでグルメ的に考察すると、一応の整合性はある。既にどこかの宇宙で、人間(地球人)が食肉になっているかもしれない。年齢はまだしも性別による差があるのかも謎だが、そんなものは人間を食う当事者=鬼にしかわからない世界だ。

【10/24追記】12話でゼンイツが戦った鬼も「(子供は)舌触りが良さそう」と言っていた。「子供」だけであれば、鬼共通のグルメなのだろう。

『鬼滅』は大正時代なので、16歳を狙う=ロリコンという価値観は今ほどは当たらない。「若い女性」には違いないが。
 そもそも鬼が人間に欲情するのだろうか。『鬼滅』の鬼は元々人間なので、食欲と性欲がごっちゃになってしまった可能性はある。6話では被害者1名、未遂に終わったのが1名、いずれも美少女だったので怪しい。しかし、それは単に作画の都合であり史実は違うかもしれない。史実ってなんだよ。

 法的な罪、現代での裁判の量刑は同じでも動機が気になる。容姿に関係なく、16歳の娘なら誰でもよかったのか、容姿込みで選り好みしていたのか——沼の鬼さん本人に徹底取材してみたかった。だが彼はもう、鬼殺隊とかいう過激集団に殺されてしまっていない。
 真相は闇の中である。一つ言えることは、『鬼滅』はまだ消化中だが、私の中では間違いなく沼の鬼さんは歴代トップの鬼となるだろう。スピンオフの外伝とかやってほしい。

【10/17追記】声優さんからこんな分析されてました。たしかに収集してるのは言い訳できな…いや、あくまでグルメ、現代人が飯の写真を撮るようなものだ!(沼の鬼弁護団)。
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