うたうポリゴン

魔王K++のポータル兼個人ブログです

第4のアンチフェミ、俺俺本来フェミニズム

maoukpp.hatenablog.jp
 上記記事で私はインターネットアンチフェミを3つに分類しましたが、どうもここ半年1年くらいで新しい流派が出てきたなと。まずはこちら、
XLRケープラ(@maoukpp)/「フェミニズム フェミニスト」の検索結果 - Twilog
 の1ページ目の下の方(この記事公開時点で)、2017/12/27,29をお読みください。フェミニズムは多様性だとする環さん(@fuyu77)の指摘は正しい。
 この新しい型のアンチフェミ、懐古主義、歴史主義という名前もしっくりこない。フェミニズムの原典があるわけでもないし、原理主義でもない。保守反動と言えなくもないがそんなまともなネーミングはもったいない。なのでここは「俺俺本来フェミニズム系」と名付けたい。どんどん新種が出るインフルエンザか。
 この型には大きく二つあって、

フェミニズムとは、性差のない平等を目指すものでなければならない(だから男性差別を無視するなダブスタだ)
フェミニズムとは、女性の自立を目指すものでなければならない(だから高年収を求めたり男に頼るな)

 どちらも現代フェミニズムを批判したくてしょうがない人の、後付けの理由。単なるイチャモンと言っていい。自分にとって都合のいいフェミニズム定義をでっち上げ、それに合わないからお前たちはまがい物だというヤクザもびっくりな言いがかり。
 歴史を利用するが点と点の安易な比較で、その間の線が全くない。ある時点(どこを比較対象に持ってくるかは論者による)と現代日本を比較し、差分があるから間違いだとする。あとは入試現代文でおなじみ「昔はよかった今はダメだ」「日本はダメだ西洋見習え」のテンプレ構文を使うだけ。1,2冊何か本を読んだにしろ、結論ありきの学習は何もものにならない例。

 で、前者タイプの人と議論(というより質問)したのですが、その不毛な結果がこれです(ツリーになってます)。

 彼が言うには、「フェミニズムの起源、18世紀のフランスでは人権が男にしか…」
→し、知ってた〜〜
 この間話題になった広辞苑にも載ってるように、広く日本語として一般化したフェミニズムという言葉をぶった斬り、俺の定義が絶対だと言い張る。よっぽど何か強い根拠があるんだろうと、興味があって議論しました。
→何も出てきませんでした…。あとはひたすら「事実(歴史)を勉強しろ」の無限ループ
 え、なんでそれだけで自信満々なの? 要は「俺の見解が全て正しい」って言ってるだけ。ナルシストなのかな?
 当時はそんな呼称もなかったから、フェミニストを自称するのもダメ(本物ではない)だと言う。なんだそれ。ツイでも言ったけどお前の定義なんて知らんわ。

 ただこういうエセインテリ論法に引っかかってしまう人、多いんですよね…。なんとなく歴史を持ち出されるとそれが正しい、正統な気がしてくる。統計を恣意的に使う手法とよく似ている。しかしこれは既に書いた通りセコいマウント取り、現在批判の道具にしているだけ。しょうもない言葉遊びであり、「名乗るな」「使うな」という意味では言葉狩りでもある。今の政権を批判するのに、創設時の自由民主党とは…なんて言われてもナンセンスなんですが。
 彼らは上げて落とすため比較時点、議論した彼の例で言えば黎明期のフェミニストたちは持ち上げます。

比較にならんよ、18世紀のフランスと現代日本では状況が全然違うからな!

 基本的人権レベルで女性が不遇だった時代が基本編なら、法制度上は平等だが現実問題、運用面で問題がある現代は応用編といったところ。
 つまり連中の根底にある思想は、

・現代日本がもし18世紀フランスレベルまで人権が後退したなら、フェミニズムを支持してやってもいい
・もうフェミニズム本来の目的は達成されているのだから、解散!

 で、なにがなんでも現代フェミニズムはダメだ!としたいわけです。強引すぎる…。そしてネット上のフェミニスト(と呼ばれるだけの女性)だけでなく、著名なフェミニストもこれで批判していく戦法。「俺の定義に合わないから、お前は偽物!」ってちょっと何言ってるかわからない、サンドウィッチマン状態ですね。

 そして、アンチフェミは何も制約なく常に言いたい放題。なんちゅう筋書きだ、これこそ男女不平等じゃないか。
 2018年も相変わらずインターネットアンチフェミの火が消えることはなく、論者も含めネット依存者たちは全力で狂っていくようであります…。「本来のフェミニズム」というワードが出てきたら地雷だと思ったほうがいい。最初からそんなものはないんだから。

追記:

 私以外の人との議論を見てもこの手のオウム返しなトンデモ言説な人たち、見捨てられ相手にされなくなることを「論破」と勘違いしているんでしょうが、一生気づくことはないんでしょうね。幸せそうで羨ましいです。