うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

インターネット男女沼には近寄らない

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 この件です。実にくだらないですね。togetter.com
 同業者・男として擁護するわけじゃないですが、何と戦ってるんだと。またしても暴走する正義で、不毛すぎる。今回は男性が叩かれましたが、「童貞いじり」みたいな逆のパターンもありますね。

 ネットの炎上の規模には二種類あって、Twitterはてブなどそのサービス内だけでの炎上と、リアルに波及するものとある。oreno-yuigon.hatenablog.com
 この記事のように前者なら取るに足らないが、「企業が謝罪するというゴール」を迎えたので今回は後者(Togeまとめは私も作ったことありますが、PV15万は伊達じゃない)。
 ネットで炎上するネタはだいたい決まっていて、まず犯罪・不法行為。これはまあ仕方がない。あとは男女の話か、カネ・年収の話か、1ランク落ちて政治の話。「結婚相手に年収1000万がどうたら」の類はダブルパンチなわけで、まあ燃えますよね。
 何度か書いているフェミニズム・アンチフェミの話ともつながるのですが、今回はより広域に。男女の憎悪を煽り、分断しているだけなのが炎上ネタ。これを「インターネット男女沼」と呼びます。
 元来、男女の話って酒の肴になるし、古今東西みんな大好きなんです。それは人間の性質として仕方がない。なぜ憎悪の方向に向かうのか、炎上謝罪消費文化と向き合ってみます。

袋叩きにすること=いじめは楽しい

 いじめが学校の教室だけで終わると思ったら大間違いで、大人もいじめが大好き。実際、敵を作ることで組織・集団は団結する。その集団にどっぷりつかると、党派性を最優先してしまう=党派性ランキング。これは人類永遠の課題と言えましょう。

批判して、謝罪させることは快感

 社会運動と関連しますが、これがよくない。特に個人相手より、企業などの強者相手だとなおさら。
 これについては対策は可能で、企業は安易な謝罪をするべきではない。ネットの炎上など放っておく。ことなかれ主義が炎上を助長しています。今回にしても「(具体的な対応が何もなく)心のない謝罪だ!」と、謝罪してもさらに反感を買いエンドレス。最悪のケースとして、謝罪を撤回するようなムーブを取ることも。この手の「よくわからない謝罪」は芸能人だけでなく、独特な日本文化ですね。whyジャパニーズピーポー。

社会的地位の高い相手に復讐したい

 根っことして、高年収・高学歴などハイスペックな相手にへの妬みが大いにあるんだと思います。なんとなく、サッカーでランキング上位の相手に1試合でも勝てたような気になれる。実際には何も勝てていないし、自分の人生は何も変わらないどころか悪化する一方なのだが。


 ネットの炎上で得をしているのは、言うまでもなく「PV稼げば儲かる人たち」です。彼らの養分になってやることはないですね。maoukpp.hatenablog.jp
 中には、当事者=仕掛け人の悪質なケースもあります。そういう人間には、普段から一切反応しないことがダメージになります。

 よくある炎上分析になってしまいましたが、炎上ネタに引きずり込まれないように、沼を見かけたらさっさと違う道へ行くことが大切です。まず近寄らない、仲間が参加してても関わらない。
 この手の低次元な炎上事件で世の中がよくなることは何一つない、ということだけは断言できます。現象としては反社会的とも言えるわけですね。週刊誌の記事のように、大衆の娯楽・ガス抜きになっているという見方もできるが、今はどうみても供給が過剰。そのうち謝罪だけじゃ物足りなくなって、デモなどが起き…というか、RAD野田さんの件では実際そうなっている。ここ数年、よりエスカレートしていてやばいなと危機感が。

 性的な表現規制の話と同じで、自重できる人間がいなくなったら最終兵器・国家規制あるのみになってしまう。100年後の未来を作るのは今の我々の積み重ね。インターネットもこのままいくとおそらくは…。戦犯のように「憎悪を煽る罪」みたいなのができそう。ネット時代、憎悪・悪意の拡散はシャレにならない。