クラファンのアンチになったことがきっかけで、最近お金について考えていました。maoukpp.hatenablog.jp
個人間で直接お金、現金をやり取りすることってあまりない。誕生日プレゼントなどを贈る場合、それは普通「物」だ。現金は裏金・賄賂や違法な取引のイメージがある。人間関係を露骨に金銭に変換しているようで何か嫌だし、品がない。
千両箱の小判、アタッシュケースの札束…フィクションではわかりやすいが現実では「現ナマ」を人に渡すことはまずない。お年玉なども封筒などに包んで渡す。
現金に対してこの「汚れ」意識は一体なんだろう。私は大人になってもなかなかここから自由になれないでいる。
何かを買う時もコスパとか、本当に必要なのか、壊れてないのに買い換えるのかとか色々考えてしまい、お金から自由になれてない。攻めるお金、オフェンス力をつけたい。
— ケープラ楽団 (@maoukpp) 2018年3月11日
我々日本人は、対価を払うことが苦手だ。友人知人間でもなんとなくボランティアをし、なんとなく飲み屋で一杯おごられるくらいの謝礼で済ましている。ボイトレのレッスンというのは基本現金なので、私はまだ渡し慣れているほうかもしれない。ただ仕事・サービスであっても普通、お金はレジの前で払うものだ。そういう風に生きてきた。読んでませんが「お金2.0」なんて本が出て、今は改めてお金の意味が問われているのかもしれない。
昔から言われてきたことだが、インターネットは集金が弱い。趣味・プライベートとビジネスが曖昧なのがネットの世界。「タダで公開しているんだから」「アマ・趣味だから」で一方的に享受するだけでいいのだろうか。現在主流というか成功しているのは広告収入モデルと、アプリ内課金(それも儲かるのは射幸心系)だけ。個人のクリエイターなどの人間はどうすればいいのか。投げ銭や寄付を受けられるシステムと現金の比較をざっとまとめてみる。
名前 | 受け手 | 送り手 | コメント |
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ほしい物リスト | リストを設定するだけ | 手数料なし、Amazonなのでやりやすい | 物のみ。双方ともに気をつけないと個人情報バレ |
有料コンテンツ | 単価が低い、作品単位で勝負できる | 買いやすい | 受け手は運営手数料がネック |
月額制有料コンテンツ | 固定収入! | 解除しない限り継続 | 買い手は惰性、受け手は運営手数料がネック |
クリエイターサポート | note垢があればできる | 投げ銭しやすい | 受け手側が一般note会員だと1万円、プレミアムで5万円が上限。手数料。 |
金融口座公開 | 公開するだけだが本名バレ | 振り込むだけだが本名バレ | 任意の金額、銀行の手数料のみでコストが安い |
現金 | ある程度信用できる相手ならOK | ファンならOK | 対面コストはかかるが、お金は100%届く |
口座を公開するという手もあるが主流ではない。クラファンについては前回書いたが、あれも手数料がネックだし運営の養分になるのが嫌だ。その点やはり現金は強い。現金最高、リアルファンディング! ネットで人気や知名度がある人は、「囲む会」的な集金オフ会をもっとやればいいと思う。マネタイズをするとアンチが叩くが、どのみちそういう人はアンチなので気にする必要はない。
読者や受け手側は、「お礼参り」をもっとすべきではないだろうか。私も今後ネットでお世話になってる人と会う機会があったら、積極的にお金をばら撒いていきたいと思う。むろんもらう側になるのもいい。年収とか立場とか年齢とか気にしないで、もっと現金を渡し渡されてな世の中になれば人はちょっぴり幸せになれると思う。