表現の自由戦士さんと揉めた
全く無益な対話だったが収穫は、自由戦士は「萌え絵が嫌いな人はこの絵も同様に嫌悪する」とガチで思ってるということ。現代のライトオタクはここまでバカになったのか… pic.twitter.com/tqe1jg2VXy
— ケープラ K++ (@maoukpp) 2019年2月15日
この件。そして関連した私のツイが炎上とまではいかないが、ボヤを起こした(FF以外の通知は切ったので今後応答はしない)。Twitterではおなじみの光景。萌え絵がそんなに好きじゃない30代男性として、今回は筆を取る。
表現の自由戦士とは何か。
オタク界隈内輪の論理を公共に持ち出し、ゾーニングを表現規制と混同し1mmも譲歩せず許さんと騒ぎ、フェミニズムを悪魔化し日々ネットで女叩きに明け暮れるだけのゴミクズ。今やこれがオタクのかなりの割合を占め、パブリックエネミーと化している。
— ケープラ K++ (@maoukpp) 2018年11月25日
今回の件でも同意できるかは別として、相手の言う事を全く理解しない狂信者たちだと言える。同意できるかは別として。同意できるかは別として。大事なことなので3回言いました。
バカは脊髄反射でツイするし実際ツイ廃ギャラリー向けにスピード命なところがあるから、「じっくり文章練ってから反論する」という文化がそもそもTwitterにはない。5chの方がよっぽど議論向きだわ。最初から志向してないと言われればそれまでだが、これはTwitterの欠陥
— ケープラ K++ (@maoukpp) 2019年2月22日
このツイの通りTwitterは議論に向かないし「説明しろ」という煽りに対してはどうせ徒労に終わるし「ggrks」で済ませたが、いざ自分がやってみると意外とムズかった。すまん。その一点だけは謝る。
なぜならインターネット全体が男社会で、SEOもオタク寄りになっているからだ。Twitterはお察しとしてもググればもっとまともだろう、というのは甘かった。ここにも男女の非対称性が存在する。たとえば「萌え絵 気持ち悪い」で検索しても、「萌え絵叩きする人を叩く」記事が上がってくる。
というわけで思ったよりは時間がかかったが、まあ小一時間調べれば普通にわかることなので、やはりググればなんとかなった。
本題・萌え絵の特徴と問題点
2016年の記事だが、この頃からネットのオタクは「まるで成長していない……(AA略)」。
nomolk.hatenablog.com
こちらも2016年、まさに今回言いたかったコードと炎上について。ツリーになっているので、全文はリンクをクリックして読んでほしい。
続)人間が”エロ”を表現せずにいられない生物である事は。規制を求める側を含め分かっている事。問題は表現の内容より、それが「現実の性的抑圧や暴力の肯定ではない」と言う意思を、社会に分かる形(コード)で示しているかどうかなんだと思いますね。それが無いところに、”炎上”が起こる。
— 田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 (@kakitama) 2016年1月16日
続)”萌え絵”は外部の目に余り触れない中で局所的進化を続けた様式なので、「外」と繋がるコードが乏しい。一見さんにはなぜ顔と体のバランスがああなったのか、頭から長い触角が生えているのか、やっぱり分からないわけです(笑。初期の少女漫画の進化の仕方にも似ている。
— 田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 (@kakitama) 2016年1月16日
作画の観点から。
yopinco.com
こちらも作画。「萌え絵は赤ちゃんの頭蓋骨」というワードが印象に残る。
yamato-tsukasa.hatenablog.jp
この記事と私の主張は同じ。
blog.c71.jp
ブコメでもさんざん燃えたらしいので、これだけ丁寧に説明しても結局、発狂再生産でしかない。つまり、この記事もまったくの無駄の可能性が高い。どうか「まるで成長していない……(AA略)」にならないでほしい。
改めて萌え絵について述べると、純粋な男向けコンテンツの閉じた世界なら好きにやってくれればいい。だがよく炎上するように広告、そして公共・教育といったステージに上がった時、そりゃ嫌悪する人からは抵抗されるよねっていうだけの話である。仮に「性的搾取」「環境型セクハラ」という主張が妥当でないとしても、一定層が嫌いなものは嫌い、キモいものはキモいのである。50年くらいして時代が変われば可能かもしれないが。
【2021.1追記】フェミニズム見地からの批判はこれが決定版だろう。どうも相手の主張を理解すらしていない人が本当に多いようなので、改めて追記しておく。
gendai.ismedia.jp
絵柄の話ではないが、全年齢向けエロ=ソフトポルノという概念が根底であり、萌え絵がスタンダードと思っているオタクには全く理解されていないので過去記事を貼っておく。
maoukpp.hatenablog.jp
まとめと余談
リンク集のような記事になったが、別に新しい意見もないので仕方がない。今回は完全にボランティアの気持ちで書いた。
私からオタク(表現の自由戦士)に言いたいのは、常識レベルのリベラル的教養がなさすぎる。敵に勝つには敵を知れ。表現業界は言うに及ばず今や資本主義の論理でも圧倒的マジョリティのくせに、リベラルやフェミニズムを悪魔化して被害者ぶってるんじゃない。無責任なインターネットアンチフェミ野郎の狂信者やってるんじゃないよ。情けなくないのか。
「マジョリティが楽しんでいるのだからマイノリティの配慮など知らん」という論理は、クラスの大多数はいじめを楽しんでいるのだからいじめられっ子は犠牲になれと言っているに等しい
— ケープラ K++ (@maoukpp) 2019年2月22日
本当に肩身が狭かった90年代のオタクの主張なんて、「お気持ち」だったんだぞ。ちなみに90年代で時空が止まっている被害者思想を私は「(オタク)宮崎史観」と呼んでいる。今後使っていきたい。
思ったより長くなったが、言いたいことは言った。あまり期待はしていないが、この記事が何かの気づきのきっかけになれば幸いである。