うたうポリゴン

魔王K++(ケープラ)のポータル兼個人ブログ

「正義」という酒に酔ってしまった弁護士とその外周部を考察する

 大量懲戒請求カウンター問題について語りますが、まずざっくりと図示します。たったこれだけの話です、シンプルですね。f:id:maoukpp:20180521215632p:plain
 詳しいことは札幌の猪野亨弁護士のブログ、この記事だけでなく他もおすすめ、今後も目が離せません。inotoru.blog.fc2.com
 そして、ツイッタラーからは謙三さん。popaikenzo.hatenadiary.jp
 彼ら(当該弁護士)が問題行動を取っていることはここでは議論しません。論点は整理されていて、付け加えることはありません。私が改めて書くこともないなあ、と思っていたのですが。

  • なぜ、当該弁護士はこのような行動を取ったのか
  • なぜ、Twitterでは彼らが支持されるのか

 を考察していきます。後者については徐々に逆風の流れとはいえ、世間との大きな乖離でTwitterにはありがちですが、その最たるものと言っていい。
 大義があるようでないこの戦い、彼らはネットだけでなく社会全体にもウケると信じて疑わなかったでしょう。Twitterで人気もある弁護士、という自己肯定感の高さからの勘違いがまず根本にあった。
 次に、ネトウヨが憎くてたまらなかった。人気垢ともなればクソリプももらったことも相当あったでしょう。あくまでネトウヨという「総体」ながら、以前からの因縁もあった。

弁護士自身が当事者になってしまう危険性

 致命的だったのはこれ。弁護士は、自分で原告・被告と弁護人を兼任することができる。これ、よくない面もあるんじゃないでしょうか。
 弁護士は本来、怒り狂う依頼人(原告)をなだめる立場。でも、自分が原告だと止める人はいませんね。彼らは、学校や会社から呼び出されて怒られたことがないんだろうか。プライドが高すぎる。今回の話なんてどう見ても話せば(話さなくても)わかってもらえるし、処分が下るなんてことはありえない。
 もちろん、主義思想も近いお友達の弁護士に頼めば結局は同じかもしれないが、それでも「他人」がやっていたらここまでになっただろうか。
 一つだけ敵方に真面目なことを言うと、本当に彼らのためを思うなら、近しい人は苦言を呈したほうがいいですよ。それが本当の仲間というもの。

 私はTwitterで一度「悪徳弁護士」という表現を使い、これは行き過ぎでした。たしかに、私利私欲や悪意でこの大量訴訟をやっているわけではなさそうです。ごめんなさい。「正義の暴走弁護士」に訂正させていただきます。

「正義の暴走弁護士」がTwitter世論では支持されてしまう理由

自分の頭で考えていない

 Twitterはなんやかんや、権威志向です。医者・弁護士はじめエリート職のアカウントが人気です。実際面白い人が多いのも事実ですが、その肩書きが全くなかったら? 補正も大いにあります。
 そんな低学歴の妬みは置いといて、とにかく法律に関して「法クラ」の弁護士が全て正しいと盲信している人が多い。取り巻きのアルファがさらにそれを補強します。で、リテラシーのない人は流れてくるアルファ様、弁護士様の意見を鵜呑みにする。

クズ相手には何をやってもいいといういじめの論理

 仮にですが、「余命」氏はじめ今回の相手たちはクズだとしましょう。クズには何をやってもいいんですか? クズにも人権はあるし過剰防衛していい法はない。今回インターネットという煽り空間で、煽られているのはネトウヨだけではなかった。
 訴えること自体はまだしも、一人一人を、合計損害賠償3億円(和解金5000万。初稿で1億としたのは誤り)という法外な請求をしている時点でまともではない。最終目的は「余命」氏のようですが、全容は不明です。
 法廷戦術はあっていいですが、実際には1000人もの大量の裁判なんてする気はなく和解狙いという恫喝、こんな人の道を外れた戦法があるか。というかその戦術、もう見切られてるから意味ないよね?

「匿名の悪」を懲らしめたいという幻想

 5chなど、匿名の奴らに誹謗中傷されたりした経験のある人は多いと思います。そいつらに正義の鉄槌を! という勘違いが多く見られます(というか当該弁護士もなぜかそれを主張していました)。
 そもそも懲戒請求は匿名じゃないです。今回でネトウヨ軍団は「実名はやばい」と、さらに地下に潜るだけですね。一般人にはなんの恩恵もないどころか、有害にもなりえる。
 そんなことも理解せずに、酔ってますねえ、正義に。そのお酒、美味しいですか?

 …もし、逆だったらどうなっていたか。アルファツイッタラーがネトウヨ弁護士に懲戒請求して訴えられたら、「ふざけんな」と大騒ぎしてますね。その程度です彼らの認識は。

弁護士自身が暴走してしまうと手がつけられない

 去年8月、弁護人として勢い余って相手方被害者を中傷するようなひどいブログを書いて懲戒請求されちゃった件(通称・慰謝料5万円弁護士)もありましたが、法クラの仲間内からはあまり批判されてなかったようです。この辺からちょっと嫌な予感はしていました(懲戒請求についてはこちらの記事でした)。
「弁護士は正義の味方ではない」とかいう賢しげな言説が今時の弁護士にはウケがいいようですが、冗談じゃない。高給なだけでなく、大きな権力を持つから人一倍正義感が問われる職業なんだ。抽象的かもしれないが、品位が重要。こんな騒動を起こすようでは、老人から「弁護士のレベルも下がったものだ」と言われても仕方がない。
 この件、既に場外乱闘へと発展しています。ヘイトデモで当該弁護士の顔画像看板使用→その人間を特定晒し、これがもし訴訟へとなれば、ラリーを繰り返し戦火は拡大する一方。

 一連の行為こそが、懲戒請求に値するのでは。うがった見方をすると、初手のやつは懲戒請求の前借りだった。もしかして「余命」氏はそこまで考えて挑発したのかも…というホラーなオチで終わりたいと思います。